
どうも、Kotaです。
FXトレードをする上で、ローソク足を除いて最も基本的なインジケータ、それは間違いなく移動平均線でしょう。
FXの世界で勝ち残っていくためには、インジケータを使って投資家心理が「買い」or「売り」のどちらを向いているかを分析して、その方向にトレードを仕掛けていくことが必須になりますが、中でも移動平均線はその中でも最も使い勝手がよく、それゆえにほとんどのトレーダーに利用されているインジケータです。
僕が作成したFX自動売買ソフト(EA)のロジックにも、もちろん移動平均線に関わるプログラムが組み込まれています。
中には移動平均線1つだけを表示させてFXトレードを攻略するようなトレーダーもいるので、まずは移動平均線を使いこなせるようになるのが、トレーダーとしての初めの一歩であり、最優先事項でもあります。
ということで、今回は移動平均線がどういった意味を持っているのかをお話ししながら、その使いこなし方を解説していきます。
移動平均線とは
そもそもFXのチャートに表示される価格は、その価格で売買が成立したという意味でしかなく、その中で需要と供給のバランスによって価格が上がったり下がったりする仕組みです。
例えば、ドル円のチャートが110円を示しているなら、それは「その瞬間に誰かと誰かの間で1ドル110円で売買が成立した」ということを意味しているのであって、その価格よりも上で買ってもいいよ、という人がレートを押し上げますし、その価格よりも下で売ってもいいよ、という人がレートを押し下げるという、とても単純な仕組みです。
そして移動平均線というのは、パラメータで設定した期間内での平均価格を指し示すものであって、現時点での相場の方向感をつかむためにかなり重要なインジケータになります。
移動平均線の向きに注目しよう
たとえば、これは期間を「75」に設定した移動平均線を表示させてみて、ずっと移動平均線が上昇していた局面。
その移動平均線の傾きがなくなった(水平になった)とき、平均価格の上昇が落ち着いてきたことを意味します。
上のチャートを見ていただくと、その移動平均線をローソク足が下抜いていますね。つまり、この期間において、大多数の投資家が、上の価格(買い)よりも下の価格(売り)を求めるようになってきたということです。
売りたい人、買いたい人の気持ちが拮抗し、さらに価格が下抜いてきたということは、その瞬間、移動平均線が下を向く、つまり売りが優勢ということになります。
だから、移動平均線の下抜きが、1つの売りエントリーの根拠になるんです。
移動平均線、実戦でどう使う?
では、移動平均線を実際の相場に当てはめて、その使い方を考えてみましょう。
移動平均線で基本的なエントリー方向を判断する
上の図で横ばいになった移動平均線の近くで売るのは、まだどちらに向かうのか分からない状態なのでおすすめしませんが、レートが下抜けてくると、少なくとも売り方向に投資するに見合うだけの価値がある、といったところでしょう。
一方で、移動平均線から離れたところで売買をするということは、レートが下げていることで素人がその波に乗っている「バブル」のような状態です。すでにトレンドが進んでいる場面なので、タイミングに気をつけてエントリーをすると良いでしょう。
基本的に移動平均線に逆らうのはNG
例えば、上げのトレンドが出ている中での売り(逆張り)というのは
- 取引価格が上げている(大衆が上の価格を求めている)
- 移動平均も上げている(価格の平均も上げている=上の価格を求め続けている)
こういう状況の中で売りで入るということであって、ここに売りの根拠は一切ありません。
中には逆張りを行う上級者向けのロジックやテクニックはありますが、初心者であればあるほど、基本的には移動平均線にしたがって順張りで攻めるのが良いでしょう。
ちなみに・・・
円高になると証券会社や銀行が「外貨預金をしませんか」と勧めてくることがあります。でも、これもよくよく考えると逆張り的な発想で、円高に向かっている時に外貨を買うというのは、ドル円のチャートが下がっている時に買いでエントリーしているのと同じです。
円高がこれから反転するという、何らかの根拠が出てくるまで、流れに逆らって安易に外貨預金などしない方が良いでしょう。
移動平均線まとめ
まとめると、
- 移動平均線は価格の平均値を表す
- 移動平均線がどちらに傾いているかによって、大衆が買い、売りのどちらを向いているかを判断できる
という移動平均線の性質を理解して
- 移動平均線が上を向いている時には基本的に買いでエントリーできるタイミングを探る
- 移動平均線が下を向いている時には基本的に売りでエントリーできるタイミングを探る
- 移動平均線と逆方向へのエントリー(逆張り)は基本的にしない
というルールを徹底することが大事です!
かなり単純なルールですが、大衆の見ている方向に乗っかることで、当然勝つ確率が高くなります。有利なトレードをするためにも、今後はこのルールを守ってトレードを行いましょう。
別でもう少し詳しく説明した記事を作りましたので、よければご覧ください↓
また、この移動平均線を応用したトレード手法についてはこちらで解説しています↓