FXで勝ちやすい相場、負けやすい相場を判断しよう

どうも、Kotaです。

1つ前に書いた移動平均線の記事について。基本的な使い方や、チャートの分析にどう役に立つかを簡単に説明しましたが、もう少し具体的にいってみましょう。

いざ移動平均線を表示させて、さてトレードをしていこうという場合に、ただ複数の期間設定の移動平均線がクロスしたとか、ローソク足が移動平均線を上抜いたとか、それでエントリーをしても案外うまくいかないと思います。

今回はさらに具体的に移動平均線をどう使って、買いでエントリーするか、売りでエントリーするか、あるいは待つのか・・・その判断をできるようになりましょう。

FXチャートの有利なゾーン、不利なゾーンについて

ある期間設定で移動平均線を表示させ、さらにそれに対して長い期間の移動平均線を表示させ、さらにそれより長い期間で移動平均線を表示させてください。その短期移動平均線と中期移動平均線、長期平均線の3つを使って説明します。

上のチャートは、2019年2月の初めから、2月20日くらいまでを表示させたドル円、1時間足のチャートです。短期5(赤)、中期20(青)、長期90(緑)の移動平均線を表示させています。

基本的には長期移動平均線が上昇基調なので、買いを狙っていくべきでしょう。

でも、買いで入るとしても、有利なゾーンと不利なゾーンがあるんですよね。具体的にはどこがエントリーポイントになるでしょうか?

有利なゾーン、不利なゾーンの見極め方とトレード方法の例

実はそんなに難しいことではなく、単に移動平均線とローソク足の位置関係を見て判断すれば良いだけです。

やり方はシンプル。上の画像を見ていただければわかる通り、買い目線で見る場合、移動平均線よりも上に価格がある場合は「有利ゾーン」逆に、移動平均線よりも下に価格がある場合は「不利ゾーン」と分けて考えます。

長期の移動平均線が上向き、中期の移動平均線も上向きの状態で、価格が有利ゾーンに入ってきたらエントリー。その状況が続く限り、ポジションを持ち続ける、という感じでトレードをするだけでも、案外良い成績を残せるはずです(それで勝てるかというと、トレンド相場なのかレンジ相場なのかにもよりますが・・・)。

こういう、わかりやすいトレンド相場だとうまく機能しますし、やはり基本はトレンドフォローで間違いないでしょう。

値動きの上下に惑わされず、チャートをゾーンで分けて考える

ここで注意したいのが、エントリーした瞬間に価格の動きにばかり目がいきがちになるという、初心者が陥りやすい症状です。

値動きは常に上下しますし、一切下がることなく上昇を続けることはありえません。細かな下げを見て怖くなって決済、というのを繰り返していては、一生勝ち組にはなれません。

その時々の値動きの小さな上下にとらわれず、もっと広くチャートを眺めて、ゾーンで考える癖をつけましょう。有利ゾーンにある間は簡単にポジションを解消しないように気をつけてくださいね!

FXの相場を難しく考えすぎないこと

トレードは、誰かに採点してもらうような問題ではなく、自分でルールを作って、自分で取り組んで「上がるか下がるか」という問題を自分で解いていくゲームです。

自分一人で完結するゲームだからこそ、わからない問題(どちらに動くかわからないチャート)はスルーしても構わないですし、あまり難しく考える必要はありません。自分で決めた単純なルールに則って、難しく考えずにトレードする方が気分的にも楽ですしパフォーマンスも高まると思います。

補足:移動平均線の期間はどうすべき?

ちなみに、初心者の人で「それぞれの移動平均線の期間を何に設定すれば良いかわからない」とか「移動平均線の期間のおすすめを教えてください」とかいう質問が多いのですが、別に正解はありません。

参考までに僕がよく使う設定の例を挙げておくと

  • 短期は5、中期は20、長期は90
  • 短期は5、中期は25、長期は75
  • 短期は25、中期は75、長期は200

などです。

とはいえ、あまりにも極端に幅のある設定にしてしまうと機能しないですが、移動平均線は価格の平均値を表す以上、ある程度どのパラメータでもある程度機能します。それよりも、移動平均線をどう活用するか、という実践的な部分の方がはるかに重要ですね。

移動平均線を応用して、利益を得るための取引手法についても記事を書きましたのでご覧ください↓

移動平均線1本で売買ポイントを見極める具体的な取引手法