「FX 必勝法」と検索した人に読んでほしい記事

どうも、Kotaです。

FXの必勝法を求めてこの記事にたどり着いたあなたに読んでほしい内容をまとめました。

FXに必勝法はない

まず、夢見がちな初心者トレーダーに理解して欲しいのが「FXに必勝法は存在しない」ということです。

FXはこの後の相場が「上がるか、下がるか」を予想して、決済時にその予想通りの動きをしていれば利益になるし、そうでなければ損失になる、というとてもシンプルなルールになっています。

当然ですが、未来の相場がどうなるか、予想はできても自分でコントロールはできないので、思い描いた通りにチャートが動くことはまずありません。

トータルで勝つために必要な考え方は「期待値」

ただ「ファンダメンタルズ分析」「テクニカル分析」という言葉が示している通り、FXでは「この状態の時に買われやすい(売られやすい)」という、勝つ確率が高い方向を分析することはできます。

他の大多数の投資家の心理がチャートに反映されているわけですから「このラインを割ると損切りするトレーダーが続出して一気に下がるだろう」とか「ここを上にブレイクしたら買いの注文が殺到するだろう」とか、そういう予測を立てることができるのです。

また、アメリカの雇用統計のように、経済指標が発表された時にも、それがアメリカにとってネガティブな内容(失業率が上がった、とか)であれば、米ドルは売られる傾向にありますし、そのようにある程度分析することで勝率を上げることはできます。

つまり、FXの相場は常に五分五分の状態で動いているわけではなくて「買い優勢」「売り優勢」など、どちらかに傾く局面があるということです。

例えば、1ドルが100円の時、買いエントリーをしたとします。損切りラインは99.5円、利益確定ラインは100.5円とし、それぞれ同じ値幅にしてあげましょう。

これだと勝てば5万円の利益、負ければ5万円の損失なので、勝つか負けるか五分五分とすると期待値はゼロになりますよね。

でも、仮にこれが買いが優勢な場面だとして、過去の相場で似たようなケースの時、60%くらいがその後100.5円まで上昇していたとすると、期待値は

50000 × 0.6 + ( -50000 × 0.4 ) = 10000

という計算です。

つまり、この状況下でのトレードを延々と続けると、1回あたり平均で 10000円 の利益になる、という意味です。

学生時代に数学で「期待値」というものを習いましたが、FXでもエントリーをする前にしっかりと期待値を使ってシミュレーションすることが大事です。

「損小利大」も期待値の考え方からきている

トレーダーであれば「損小利大」という言葉はよく耳にすると思います。

文字通り「損切り幅は小さく、利幅は大きく」という意味ですが、これも期待値を考えてみると納得がいくでしょう。

例えば、勝率50%のトレード手法があるとします。

一見すると「それじゃあ利益は出ないよ」と思うかもしれませんが、これでも利益を出し続けている人がいるのです。

1ドル100円の時にドルを買ったとして、利益確定は101円、損切りは99.5円で行う「損小利大」トレードをすると仮定します。

この時、負けたら5万円の損失ですが、勝てば10万円の利益です。期待値を計算してみましょう。

100000 × 0.5 + ( -50000 × 0.5 ) = 25000

期待値は25000となりました。

つまり、この状況下でのトレードを延々と続けた場合、1回あたりの平均損益は +25000 円になるはずです。

ちなみに、損切り幅、利幅を1:2とした場合、勝率40%の手法でもトータルで利益を残すことができます。いかに「損小利大」の考え方が大切かわかりますね。

トレード手法としてよくあるのが「勝率が高いけど、損切り幅がやたら大きい」というものですが、これがいわゆる「コツコツドカン」というやつです。

勝率が高く、一見コツコツと利益が積み重なっているように見えるけど、1回の負けが大きすぎてそれまでの利益がドカンと飛んでいくということです。

1回のトレードで勝とうと思わないこと

FXトレードにおいて、メンタル面で一番重要なことは「1回のトレードで勝ちにこだわらない」ということです。

1回1回のトレードごとに「必ず勝たなければいけない」というメンタルでやっていると、利益が出ている時は良いですが、含み損を抱えているときに損切りが遅くなったり、気づいた頃には資金の大部分を溶かしてしまったりします。

トータルで勝つことを重視していれば、1回のトレードに固執することなく、チャートの動きが予想から外れた時点であっさり損切りできるものです。

トレード手法の優位性(勝率)と、損切りや利幅のバランスをしっかりと見極めることで、何ヶ月、何年と勝ち続けられるトレーダーになれます。

目先の利益、1回のトレードでの利益に目が眩む気持ちもすごくよくわかりますが、ぜひこの「トータルで勝ち続ける」という感覚を身につけていっていただければ嬉しいです。